2008年に十勝組で開催されたおもな行事について報告します。
2月5日から7日まで2泊3日間にわたり、十勝川温泉観月苑において第35回真宗成人講座が開催されました。
行信教校より日置宗明氏、天岸浄圓氏をお招きし、浄土真宗の経典から『仏説観無量寿経』『仏説阿弥陀経』についての講義をいただきました。
参加者は組内はもとより熊本・広島など道内外から42名にのぼりました。
平成19年度の十勝組総代会・壮年会の合同一泊研修会が2月11日から12日の二日間にわたって十勝川温泉観月苑を会場に盛大に行われました。
今年は組内から101名の参加のもと、北海道教区教務所長の藤井純惠氏を講師に迎え、親鸞聖人750回大遠忌のテーマである『世のなか安穏なれ』を講題に、図解を交えてご本尊のお姿の意味などについて学習しました。
5月12日、総会時に創立20周年記念法座を会員82名の参加を得て開催いたしました。更なる前進を念じます。
6月26日、会員親睦パークゴルフ大会を会員85名の参加を得、鈴蘭パークゴルフ場で開催いたしました。
今年に入り2月11〜12日、総代会と仏壮の合同一泊研修会を開催いたしました。
会員の中から投稿がありましたので掲載させて頂きます。
組仏壮連協副会長 近藤繁
若い頃、親にお寺に行くように勧められましたがなかなか足が向きませんでした。ご縁がありまして、昭和61年退職と同時に別院壮年会に入会し、平成4年十勝組壮年会役員としていよいよ仏恩の深さに気づかせて頂きました。今ではみ仏さまのみ教えお導きにより、お念仏をありがたくいただいております。
さて、近年お寺離れの話をよくききます。
当寺においても極めて憂慮せざるを得ない傾向にあるのが葬儀のあり方です。
戦前・戦後の一時期は、地域で準備し婦人部が精進料理を作り、友人・知人も加わり、その死を惜しみ悲しむ自宅葬がほとんどでした。
しかし、近年地域の事情も重なり、葬儀社に委ねることが増えてまいりました。
それは一部認めざるを得ないと思います。しかし、厳粛な葬儀がいつしか経済活動の渦中に取り込まれ、誰の為の葬儀か、さらにお寺との結びつきが薄れ、すでにお寺不要論さえ、若者の間から聞こえるなど重大な局面を迎えていることに危惧しているひとりです。
言うまでもなく、先祖が築いたお寺で阿弥陀様のご尊前で行う葬儀によって、お寺との結びつきが深まるのではないでしょうか。
最近特に感ずるのが帯広近郊を除く、地方のお寺で行われる葬儀こそ、意識の相違に深く考えさせられている一人です。
仏壮も20歳から30歳へ、いよいよ成熟した仏壮へさらなるご指導と組織の拡大を念じてやみません。
平成20年度
(1)部会で話し合われた内容
・「仏の子供」開催の持ち方、方向性
・部員研修(兼、教区主催研修)参加依頼
(2)反省として
部員間のやりたい事等、意見がバラバラでまとめていくことの難しさを感じる。部会の出席状況も良くなかった。
(3)今年度の目標、組への要望
将来の寺院の在り様、次代を担う事業と捉え、組・別院を挙げて真剣に体制をふまえて話し合っていく元年ではと思われる。組内で子供会(年一回以上開催)を実施寺院を含め、数ケ寺。基盤が弱いので、部員数名で出来る事業はないと思われる。粘り強く、組、別院を挙げて(スタッフも多くして)協力しあう事業と思われる。

平成17年度から始められた親鸞聖人750回大遠忌宗門長期計画の重点項目に「次代を担う〈人〉の育成」が掲げられています。
特に み教えとのご縁が疎遠になりがちな青少年を対象とした新たな方策に「キッズサンガ」の実施・推進があります。「子どもの声が聞こえるお寺、お寺を子どもの居場所に」を願いとした活動です。
門信徒用リーフレットに、
〈キッズサンガ〉は、子どもたちの置かれている状況を考える時、私たちが直ちに取り組まなければならない課題です。また〈寺離れ〉の現代に生きる青少年へのこうしたアプローチは、これからの先を見据えた重要な教化活動でもあります。〈キッズサンガ〉が実施される中で、お寺が子どもから大人までが集う真の〈サンガ〉となり、阿弥陀さまのおこころがすべての人に届くことを願いとしています。
とあります。各寺院へもポスター・パンフレット・ガイドブック等が届けられています。
従来、宗派では少年連盟を中心にして日曜学校・土曜学校・子ども会活動を通して少年教化活動に取り組んできました。ともすると少年教化は少年連盟の仕事という意識があり、少年教化への思いを全寺院で共有することが出来ない状況があります。
この現状を改善していくため全寺院において2011(平成23)年までに、各寺院の適したやりかたで「キッズサンガ」の実施を目指しています。
十勝組には「キッズサンガ」実施・推進のための役割を担って下さっている方々がいます。少年教化アドバイザーに仏照寺藤本実円氏、少年教化サポーターに西然寺白木幸久氏・光心寺桃井直行氏・光音寺頼田亨氏・東光寺豊田信英氏です。少年連盟理事には光明寺臼井教生氏。また、少年連盟加盟寺院は妙法寺様・宝照寺様・仏照寺様・願恵寺様・帯広別院様です。少年連盟に加盟していない寺院でも子どもの集いを開催しているお寺もありましょう。
組内各寺院の皆様においては「キッズサンガ」実施のことで分からないことがあれば少年教化諸役各氏ならびに少年連盟加盟寺院、子どもの集い開催寺院に、相談したり連携をとったりしながら、実施への取り組みを進めていただきたいと思います。
組の青少年部においても、昨年度は教区少年連盟指導者研修会への参加、青少年部研修会の開催により少年教化のための研鑽を深めていただいております。青少年部の「子どもの集い」他、諸活動にご参加いただくことも、各寺院で「キッズサンガ」を推進していくためのエネルギーをいただけると思います。
自坊の大正寺では、7月30〜31日に「キッズサンガ」〜大正寺お泊まり会〜 を開催する計画を立て、企画段階から総代・青壮年会・婦人会の方々に加わってもらい、現在準備を進めています。
お寺でのお泊まり会は初めての経験ですが、門信徒の皆さんと協力しながら取り組むことで、「子どもたちの笑顔」と「動きのあるあたたかいお寺」を作っていくために汗を流していきたいと思っています。
取り組むことにより新しい課題が浮かびあがってきます。その課題を門信徒の皆さんと共有し、一歩ずつ前に進んで行きたいと思っています。
まずは身近なところから始めていきましょう!
【「キッズサンガ」……キッズは「子どもたち」、サンガは「仏教徒の集団」。これをあわせた造語で「お寺に集う子どもたち」という意味です。】
組内僧侶、総代、門信徒皆様には、日頃より総代会活動にご理解を頂き深く感謝申し上げます。
総代会部長としてアッという間の1年を過ごしました。どこかの寺報の標語に『朝は希望に起き、昼は愉快に働き、夜は感謝に眠る』とありましたが、私はいつも余裕のない日々の繰り返しの毎日です。
総代会各事業推進のため、総代会会長今江様、他副会長、総務の方々、部員の協力で何とか務めさせて頂いています。
快く参加頂いている各寺代表の総代の皆様方には心からお礼申し上げます。
ただ昨年11月8日に会計として総代会を支えて頂いていた豊頃・大正寺の田村翼人さんが往生の素懐を遂げられました。これまでのご功労に感謝申し上げます。
本年度のCブロック門徒総代研修会が根室組当番で、7月28日〜29日に中標津にて開催されます。組内各寺院にもご案内を送らせて頂きますので、各寺院の皆様方には総代会の研修会等と共に参加協力をよろしくお願い致します。
4月26日、総代会総会と研修会を会員十七名参加で開催いたしました。
ご講師 高田芳行氏 講題 『南無阿弥陀仏のこころ』 共に歩む
7月28〜29日、Cブロック総代会研修会が根室中標津トーヨーグランドホテルで開催され、十勝組より13ケ寺24名が参加いたしました。
ご講師 鈴木善隆氏 講題『お念仏に生きる』
2月11〜12日、壮年会と合同で、一泊研修会を観月苑ホテルにて開催いたしました。
参加者数 97名
ご講師 豊田靖史氏 講題『これからどう生きていく?』
4月7日、十勝組仏教婦人会連協連絡協議会の総会並びに一夜研修会が十勝川温泉観月苑ホテルにて開催されました。総数237(宿泊169・懇親30・聴講38)名参加がありました。ご講師には、空知北組─西英寺─宮川秀憲氏をお迎えし「仏教史上類をみない弾圧事件─承元の法難〜八百年を迎えて〜」というテーマのもと講演を頂きました、また、講演のほか、関東より京都に戻られた親鸞聖人に思いを馳せながら、恵信尼公が聖人を回想してゆく朗読劇が催され、参加者の涙を誘う場面もありました。
また7月4日には、組仏婦大会が帯広別院にて開催される予定です。
【はじめに】
十勝管内33ケ寺1別院の婦人会で構成する十勝組仏婦連協では、年度はじめの4月上旬に「総会と一夜研修」が開催されます。
温泉での懇親を交え、年間の予決算・計画が審議され、併せて研修の場がもたれています。
7月上旬には帯広別院を会場に「十勝組仏教婦人大会」が開催され、この大会に向けて4〜6月には5ブロックに分かれた支部大会が開催されます。
さらには12月上旬に「若婦人研修会」が開催され、4年毎に「全道仏教婦人大会」や、全国・世界の大会も数年おきに開催されています。
こうした大会、研修会は各寺における日常活動の集大成ともいえる活動です。
【主な行事】
4月7〜8日 総会・一夜研
講師 空知南組 宮川秀憲
講題 『仏教史上類をみない弾圧事件 承元の法難〜800年を迎えて』
7月4日 仏教婦人大会
講師 空知南組 殿平善彦氏
講題 『深きいのちの底より〜東アジアの戦争犠牲者に想いを馳せる〜』
12月3日 若婦人研修会
講師 十勝組 石田智秀氏
講題 『よりそって/よりそわれて生きる』
「一夜研」で宮川氏からは800年前の念仏弾圧事件を通して、いのちがけで念仏を選び守り育てた聖人の生き様と信心の行動を学びました。
「大会」で殿平氏は、札幌別院に長年保管されていた戦時中の強制連行犠牲者遺骨問題が提起する東アジアの近現代史にかかわる本願寺教団の歩みを述べ、念仏者のありようを学びました。
「若婦人研」で地元十勝の石田師からは、身近な日常のなかで人々や様々な動植物からも寄り添って生かされ生きる事実が明かされ、阿弥陀様から寄り添われてある信心のいただきを学びました。
【今後の課題として】
(1)時代状況に即応した課題を「テーマ」にした運動の展開を検討すべきではないか。
(2)浄土真宗の基本的な荘厳や作法などの徹底をはかるための取り組み。そのためには、基となる信心理解の学習。さらには、研修会等に参加出来なかった会員に向けての伝達方策を検討したい。
(3)開閉会式に使用する「経」や「讃歌」を連動し、確実に身につけていただくために、一年間同じ「経」と連動した「讃歌」を学び、各支部にも協力を願う。
(4)組仏婦連協の役員は各支部代表と別院代表で構成されるが、1〜2年で交代されるため、連協役員として経験が積めず、三役が別院仏婦に偏りがちになる。組内寺院仏婦からもさまざまな役職を担っていただくためには経験を積んでいただくべく方策が必要。
4月30日、本願寺帯広別院にて春の研修会を皮切りに今年度の寺族婦人会の活動がはじまりました。
研修会では、日頃お檀家の方や地域の方と接する機会の多い中で、坊守として何か役に立てることがあるのではないか、ということで「こころの健康」をテーマに、帯広保健所よりご講師をお招きして、精神衛生のお話を聞かせていただきました。
また、6月30日には日帰りの親睦旅行を行い、秋には研修会、来春には総会・新年会を予定しております。
来年は「寺族婦人会創立50周年」を迎えることになり、会員の皆様のお力添えをいただきながら取り組んで参りたいと思っております。
20年度後期事業につきましては、昨年10月に秋の研修会、今年2月に総会・新年会が実施されました。
秋の研修会につきましては、女性初の本願寺少年連盟理事長をされております天野敦子様をご講師にお迎えし、「輝け! 坊守さん」というお題でお話ししていただきました。
会員26名の参加にてとても有意義な時間を過ごさせていただきました。
また、総会につきましては、十勝組相談員ご出席のもと会員25名の出席を得、無事一年を締めくくることができました。議事の中で、十勝組からは五十周年記念事業に対しまして補助金のご提案があり、会員一同とても有り難く受けさせて頂きました。
新年会の方は、会食を交えゲームに興じるなどとても和やかな中に終えることが出来ました。
新年度を迎えるのにあたり、春の研修会・50周年記念事業を何とか成功裏に終えられるよう、役員・会員一同準備に取り組んでいるところでございます。
寺族婦人会としましては、会の活性化・会員相互の親睦を常に心がけながら、今後も色々な活動を進めてまいりたいと存じます。
2008年度における研修部の予定は、「十勝組基幹運動推進僧侶研修会」を、10月21〜22日、十勝川温泉で計画しています。
講師には、第一連区担当の中央相談員、東京教区・宮本義宣氏をお招きして、現在推進している基幹運動のあり方を第IV期僧研ノートを通し、一人ひとりの課題を明らかにしていければと考えています。さらに年間3万人を超える自死の問題等を中心に講義をいただく予定です。
また、第8期連研(門徒推進員養成連続研修会)開催のために、2007年度に2回の準備会を行いましたが、引き続き準備会を開催し、具体的な募集要項・カリキュラムを決定し、年度内後半にはスタートさせる計画でいます。
第8期連研は、6ブロック合同で、帯広別院での開催を予定しており、これに関わるスタッフは、研修部のみならず、若手僧侶の実践の場として組内からどなたでも参画を可能としていきたいと考えております。
さらに、テレホン法話集『一粒の涙を抱いて』第2集・500部の発刊を前半期に計画しました。3月に発刊した第1集の評価・点検、あるいはご意見をいただくなかで、より良いものを目指しています。
同時に、現在運営中のテレホン法話は、4月にご案内のとおり、法話担当順に進行しており、長年使い続けた機器を入れ替え、デジタルメモリー録音で新たにスタートしています。組内各位におかれましては、今後も十分なご支援・ご協力をよろしくお願い致します。
研修部では、2008年度総会の折に、第一回部会(4月10日)を開催し、2008年度の課題を確認しました。2009年研修部の職務分掌として具体的なものは、「テレホン法話の運営(法話順・日程作成)」ならびに「テレホン法話集(2000年以降のテレホン法話で用いた原稿を約20編毎に冊子に編集)の作成」があります。
同時に研修会事業としては「十勝組基幹運動推進僧侶研修会」と、しばしの間途切れていた念願の「十勝組第8期れんけん(門徒推進員養成連続研修会)」があります。
【テレホン法話&テレホン法話集】
テレホン法話に関しては、年度当初に十勝組基幹運動推進委員会の各部担当を主に法話順を決定しお知らせしました。
2009年度も同様の依頼をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。
テレホン法話集は2007年度に「一粒の涙を抱いて・第1集」を刊行出来ましたので、その続編シリーズとして「第2集(2000年7月〜2001年12月)」を発刊しました。来年度は引き続き「第3集」を編集作成の計画でいます。
【第8期 門徒推進員養成 連続研修会】
並行的に「第8期れんけん」の準備部会を開催し、9月末には募集要項を配布、第1回を12月6日に決定し募集を開始しました。今期の連研はブロック制を導入後、第6期上り線、第7期拓殖線を受ける形で、未開催ブロックをカバーすべく十勝組全域募集をし、帯広(別院)ブロックとして研修部主催で進めました。
最終的に(2月末)に受講者数は63名に達し、第2回「仏教を誤解していませんか」第3回「なぜお仏壇にお参りするのか」をテーマに話し合い法座を行っています。
来年度第4回以降、6回の開催を目標としています。
【十勝組 基幹運動推進 僧侶研修会】
その間に計4回の部会を開催し、「十勝組基幹運動推進僧侶研修会」を10月21〜22日に開催しました。例年通り十勝川温泉・観月苑を会場とし、30名強の参加者で行いました。
講師には中央相談員(当時)であった東京教区神奈川組・宮本義宣氏をお迎えし、通年テーマである「信心の社会性」を基本におき「信心の社会性にかかわる今日的課題をともに考える」と題して2日間に渡り講義を頂きました。その中では特に、浄土の意義と現生正定聚の意義、自死について考える、教育基本法の改正に関する危惧と細分化して、現代社会における念仏者の課題をご提起頂けたことは貴重な時間でした。
2007年4月から十勝組の副相談員を仰せつかり、おもに高田相談員の手伝いをさせていただいております。が、よく言ってもせいぜい心の支えといいますか、実質的な力としては、はなはだ不十分なはたらきしか出来ていない気がしております。もっとしっかりしないといけません。
十勝組の公式サイト(ホームページ)の更新も担当しております。サイトの見た目を刷新するとともに、以前から公開されていた情報に加え、毎月2回更新されるテレホン法話のストック原稿を帯広別院(担当:谷口さん)から半年に一度の割合で貸していただき、インターネット上で閲覧可能な状態にしております。また、「組報」も発行されるたびに文字情報や画像データとして閲覧可能な状態にしております。どうぞご賢ください。
2008年12月に始まった第8期の「れんけん」では「連研通信」の素案を担当しております。まだ使い慣れていないデジタル一眼レフで写真をたくさん撮り、雰囲気が伝わってくるような一枚を探しだして紹介していきたいと思っています。
これからもよろしくご指導ください。